2012年12月29日土曜日

本年もお世話になりました

こんにちは。
年々、年末をはじめ各種イベントに心躍らなくなってきた自分が悲しいです。
たぶん、新年だからといって実家に帰ることも無いでしょうし、特別美味しいものを食べるとかも無いと思います。
正月も毎日のルーティン同様、コンビニでサンドウィッチでも買って食べてるくらいでしょうかね。

さて、先日のことですが、これまで6年程お付き合いさせて頂いた農家で、公私共に大変お世話になった方との今後の取引ができなくなってしまい、大変悲しい思いをしております。

ただ、金の切れ目は縁の切れ目であり、ビジネスで上手くいかに相手とはお互いにお付き合いできないのです。
冷徹なようではありますが、致し方ありません。
呑めない要求は呑めないし、財源がないものは払えないのです。
この農業の世界は正論が理不尽に覆されることは僕も承知しており、何度も自分の考えに反し相手の要求を飲むことがありましたが、この度の一件はやむを得ないと思っております。

基本的に生産者は弱い立場ではなく、実は強い立場なのです。同様にサラリーマンも普段は給料を頂いて一見弱い立場のようですが、転勤が嫌で辞めるといえばどんなに稼ぎ頭の人間であったとしても辞めれるし、生産者も同様にすべてを自己責任の上決められるのです。
とは言っても、お金を頂く相手がいて商売が成り立っている事に感謝の念を持つことは言うまでもありません。

僕はこの度、人の言動を見て、自分も同様になってしまわないよう改めて言葉の重さを学んだ気がします。

来年度、減った物量をどこかで補うよう営業活動をしていこうと思います。

でもなぜか少し肩の荷が降りた気がしてなりません。

僕はこれからも社用車の中でサンドウィッチを噛りながら北海道を駆け廻ります。

2012年12月21日金曜日

渋滞に悩まされる日々

こんにちは。
道東方面では最低気温がマイナス20度を観測する日がチラホラ出始めています。
今年の冬は札幌地区で例年の4倍と雪が多く、道東は寒さに悩まされる日々が続いております。

寒いのは我慢すれば良いとして、雪がとりわけ問題を引き起こしています。
普段であれば5-10分程度で事務所から札幌駅まで着くのですが、路面はガタガタ&ツルツルに加え、普段は2車線の道路が1車線になっていたりで、30分程度掛かるわけです。
全く時間が読めず、運送会社に急なオーダーを出しても対応できない状況が続いています。

北海道からの移出商売も今週末で大詰めを迎えるというのに、なかなか頭の痛い問題ですね。

2012年12月11日火曜日

平成24年産玉葱の販売状況

あの大きな玉ねぎの下で、初めて君と会える・・・♪

MVMのオニオンプリンスこと瀬尾です。
ちなみに、オニオンキングは僕の上司です。
いずれもニュージランドの方に命名していただいたので、このまま使い続けても問題ないかと思われます。

さて、北海道産玉葱販売状況ですが、僕の想定以上に進度がいいようです。
出所:おひさまサラダ vol.119
一番下の表に注目なのですが、全道のJAとして年明けの計画が昨年比で僅か7,170tまで進捗させているとは思いませんでした。
もちろん、この計画はあくまでJAのみの出荷数量であり、商系業者は大幅に販売進度が遅れていますから不確定要素は多数あります。

それと、最後に気になる点があるんですが、2番めの表(作付生産概要)ですが、おそらくH23年と24年の全道の数字が入れ違いかと思われます。
今年の生産量が55万tなんて少ないわけ無いでしょ!

毎日の事ですが

今年は雪が多くて嫌になりますね。
これでも、札幌中心部は北海道内他の地域よりは全然少ないんですよ。

一晩で90センチ降るとかマジキチな地域もあるみたいです。

2012年12月10日月曜日

グチャグチャな輸送環境

こんばんわ。
タイトルの輸送環境はこの業界に携わる方なら誰もが分かっている通り、とんでもない状況が続いております。なんせ、日本海ルートでのJRコンテナは空コンテナが北海道に戻ってこず、保冷コンテナ(通称URコンテナ)が全くもって足りない状況でして、南瓜や馬鈴薯など絶対に凍らせられない荷物を発送するのにトレーラーへの代替が続いて、普段トレーラーを利用しないサプライヤーまで登場するもんですから僕たちはその煽りを食らって大変です。
それでも、札幌はやっぱり恵まれていて、辛うじて帰ってきたコンテナを一番先に使えるわけですから、地方部(旭川・北見・帯広など)は更に大変なコンテン状況らいしですね。
北海道オフィスもいつか物流センターを構えられるまでになりたいと思っていますが、その際は札幌から苫小牧までの間に設置するしかないでしょうね。なんだかんだで、運賃面や到着までのリードタイム、不測の事態が起こった場合など考えても道央圏しか考えられません。
今後産地は中標津・美深より北上して行く事が考えられますが、やっぱり同じ北海道という島国の中から海をわたって荷物を発送するわけですから、余計に道央圏の重要さが増してくるんじゃないですかね。

それはそうと、グチャグチャなのは輸送環境もですが、路面状況がグチャグチャでして、この時期としては考えられないほど雪が降る上に、気温がプラス2度とかまで上がるんですよ。考えられないほど重い雪が北見では一晩で50センチとか振るもんですから歩き辛いことこの上ないです。札幌は200万の人口を抱える大都市ですから車の渋滞がひどく(普段は2車線が除雪の雪で1車線になったり)外出するのが億劫になってしまします。

早いところ春になってもらうか(5月くらいにならないと雪はなくなりませんが)、雪のない東京とかに引越したいですね。

2012年12月8日土曜日

ぐちゃぐちゃ~

こんにちは。
年末の繁忙期に北海道の農産物業界は輸送の乱れによりパニックに陥っております。

・フェリー関係
5日から本日8日迄日本海側(新日本海フェリー/近海郵船)がストップし関西ルートへの輸送がマヒ

・JR貨物
北海道を出発した列車は青函トンネルを越え、行き先により日本海ルート太平洋ルートに分かれるのですが、日本海ルートは連日の猛吹雪(フェリーが止まるくらいなので当たり前ですが)連日の運休or大幅な遅延によってダイヤがぐちゃぐちゃ。太平洋ルートは辛うじて生き延びていたのですが、昨日の地震で点検に入ったりと、自分の発送している荷物がどこにあるのかわからない状態。

よって、お客さんへも荷物が着くのか遅れるのか?全くお伝えできない状態です。

僕達は荷物を運送会社に預けたら最後、お客さんの手元に届くまで電話で状況確認くらいしか出来ないものですからお許し頂きたいですね。あんまりにも輸送乱れる場合は、市場で代替品を買ったりして出来る限りの誠意は尽くしますが。

それにしても、年末の荷物が溢れかえる12月にこれだけ天気が乱れる事もはじめての経験かもしれませんね。今年の北海道は豊作で荷物が溢れましたが、なんだかんだで輸送の乱れや輸入品の高騰なんかで上手いこと救われていますよね。

2012年12月6日木曜日

クレーム要因

凍えた両手に息を吹きかけて、しばれた体を温めて〜♪

こんにちは。
本日から北海道は大荒れの天気になるようですね。
お陰様で昨日から新日本海フェリーが欠航になり、僕の出荷する荷物が日本海ルートでの輸送できない状態なものですから、急遽太平洋フェリーに振り替えたりして面倒くさい状況がしばらく続きそうです。普段取引している運送屋さんは料金と小回りにメリットがあるんですが、いかんせん日本海ルートが寸断されるとにっちもさっちも行かなくなるもんですから、全面的に輸送をお任せするのは怖い状況です。
このあたりのトレーラー輸送/JR輸送業界について、僕は他業種ながら結構マニアックなところまで知っておりますので、長文のエントリー1本くらいさらっと書けてしまうと思います。また別の機会に論ずることとしまよう。いずれにせよ、北海道からの農産物移出商売をするにあっては本州まで津軽海峡を越えなければならないので、我々北海道の人間にとっては輸送は生命線なのです。

さて、タイトルのクレーム要因ですが主に3パターンに大別できると考えております。
※今回は原料販売での要因とします

  1. そもそも本当に品質が悪い
  2. 出荷者とユーザーのミスマッチ
  3. 出荷者は悪くない
1の本当に品質が悪い場合はお客さんから提示されたクレームを飲み、今後の改善につなげるよう粛々と産地と調整を図っていく事になります。

2のミスマッチが結構タチが悪くて心折れそうになるのですが、同じ玉葱をお届けするのでもAというユーザーは北見でなければ通用しない、Bというユーザーはどこの産地品質でも通用するetc. ユーザーによっての特性を知っておく必要性があります。

3の出荷者に問題ない場合もタチが悪いです。主にマーケットクレームと同レベルのユーザーが問題なく使用出来る原料を使えないといってくるパターンです(豊作年にありがちですが、良い原料を使いすぎて本来の品質を見抜く目を失ってしまっている場合)。
そもそも、マーケットクレームを言ってくるようなユーザーとは二度と取引しないことくらいしか対応策はありませんが、豊作年に原料の良し悪しを見抜く目を失っている場合はどうしようもありません。
本年の北海道産玉葱は早生品種については過去10年の中でも最高クラスの大玉が収穫されましたが、11月以降に出荷する玉葱については平年クラスにサイズダウンして推移していきます。このあたりの状況を分かっていない人が結構いる感じがします。
実際のところ、僕もフィールド周りしていた時期は玉葱のサイズを一発で当てられないほど目を狂わされたのですが、そろそろ修正していただかないと困りますね。

それと、僕はこれまでの経験から判るのですが、クレームが起きた場合、ユーザーに頼み込んで無理やり使用してもらうという方法をとった場合、明らかにカモにされることが大半です。
遠くまで荷物を送ってしまい引き上げ運賃を躊躇うのですが、結果的には引き上げたほうが怪我は少なかったというのがお決まりのパターンです。

つまり、何が言いたいかというと、自分が直接電話で信頼持って話せるお客さんをたくさん作るしかないんですよね。人伝に末端ユーザーとは対話できません。

北海道で商売するに当たり、僕みたいな中間業者は生産者やJAより力関係が下ですから、約束の期日までに荷物の引き取りをしなければならない時は、夜も寝られないほどハラハラ・ドキドキしながら荷物の行き先を探すんですが、こんな時無理矢理売った荷物に限って、その場凌ぎになって気持ちは晴れやかになるんですが、結果商品スペックを伝えるのが甘くなったりしてクレームでやられたというパターンがあるんですよ。

この辺は産地育成をしっかり行うことと、後でお客さんから突っつかれないよう、これでもかと言うくらい商品スペックを説明し、サンプルや写真も手間を惜しまず送る。こうやって川下ユーザー/我々/川上生産者ともども反省点を一つづつ改善し2年生になるよう努力していくのが中間業者としての役割ですね。

玉葱や南瓜や馬鈴薯など日持ちする野菜は1週間や半月でクレームは受けれませんなどと言う甘やかした産地育成を行わない努力をしていきたいですね。次年度は品質に重点を置いたフィールド活動をします。

前回のエントリーでも書いたお決まりのパターンです。

強い敵が現われる→最初はやられる→修行して強くなる→敵を倒す→もっと強い敵が現われる

これを僕の営業活動に置き換えると・・・

クレームが起こる→最初はやられる→産地育成して高品質化→末端ユーザーを唸らす→もっと要求度の高いお客が現れる

ですので、産地側で僕に関わる運送会社/同業者/生産者などすべての人が2年生に進級できなければ目標は達成できません。落第する人は容赦なく振り落としていく覚悟が必要ですね。毎年同じ事の繰り返しではダメだということです。

2012年12月3日月曜日

馬産地に見る北海道農産物業界

あ〜れ〜は北川謙二だっ!

で、おなじみの北海道オフィスです。
どうにも、NMB48のフレーズが頭から離れません。
AKB本体より、SKEだとかNMB、HKTなどの支店組の方がギラギラとハングリー精神が溢れていて、見ている方は楽しいですね。早いところ北海道にも支店ができないでしょうかね?
札幌市は日本有数の女性の町(人口比が女100に対し男84)だそうです。どうにも北海道の男は大学を卒業しても働き口がないことが要因のようです。
ですので、札幌には暇を持て余してそうな若くて可愛い子がいっぱい居るんですよね。

それは置いておいて、僕も神戸の本体に存在感を認められるように頑張らなければなりません。


さて、アイドルファンは僕の独自調査によると、競馬とプロレスもファンである場合が非常に多いです。血液型占いみたいなもんで根拠こそ乏しいのですが、僕がお客さんや友だちとお酒を飲んだ時には、ほぼ間違えなく共通の話題で盛り上がります。
ついでに、この手の人種はITにも精通していて、デジタルガジェットを駆使して自分の好きな分野のみならず、様々な情報を持っており、ウンチク屋である場合が多いです。


さて、僕はそんな趣味を晒したいのではなくて、北海道の畜産業界(特に競馬を始めとする馬産地)と我々が生業としている青果業界も非常に共通する事柄が多いことに気付いてしまいましたので、今日は少しだけ今後の青果業界の動向を予想したいと思います。
どちらも、画一的に生産する工業製品ではないところがポイントで、年によって豊作不作(当り年、外れ年)があることがキーです。

1.競馬界で起こっている事柄
僕は小学生の頃から毎週競馬を観ていたのですが(賭けるのは未だに好きじゃなく、血統学とかに興味があるだけです)、約20年前と比べ馬の個性が無くなって来ました。
また、馬主もメジロ軍団を代表するように個性ある馬主が減少し、社◯グループを筆頭に、今年のジャパンカップなどが顕著ですが、ほぼ同じ勝負服の運動会状態です(笑)
上記の事柄からも判るように、生産者/馬主とも20年前と比べ国際化の波に乗れた者が勝者総取り状態で儲けの殆どをさらって行った結果、中小の個性ある馬や馬主が滅びたわけです。
しかし、僕は今の現状が悪いとは思いません。昔はダービーはじめ、外国産馬に出走制限のあるレースが殆どで、いわゆるマル外が日本の競馬を席巻していました。国内の生産者は世界に通用する馬作りが急務だったわけです。
そこに登場したのがノーザンテースト、サンデーサイレンスを導入した社◯グループだったわけです。これらの種牡馬を導入したことにより、国産馬の能力は飛躍的に上がり、普通に世界と肩を並べるまでになりました。ただし、限られた種牡馬の子供たちが席巻する競馬となり画一的な馬ばかりとなりましたが。

2.今後、北海道農産物を取り巻く状況
これまで、北海道の農産物はブランド力に任せて積極的に世界へ売って出る必要性はなかったのですが、おそらくTPPで状況は一変することと思います。
競馬界と一緒でダービーの外国馬への開放と同じで外国産の安くて高品質な農産物がじゃんじゃん押し寄せてくるはずです。そこで、北海道産地はこれまで個性豊かだった各地域が急速に再編されていき、圧倒的に力のある生産者の総取り状態となるでしょう。
こんな事を書くと「食料自給率が・・・」と反論はあるでしょうが、自給率はカロリーベースで計算されているので、小麦や大豆などのウェイトが重要なのです。残念ながら日本ではこれから小麦や大豆を増産したところで全くもって勝ち目はない状況です。もちろん国産大豆を使った納豆など一定の需要はどんなに価格差があってもありますので、今後の輪作体系の維持からも無くなることはありません。
すでに北海道でも先見性のある生産者はコメの輸出など始めておりますし、経営規模も10年前は100ヘクタールだったが、今では250ヘクタールなどという生産者もチラホラ出現してきています。
恐らく今後はこの様な生産者が続出し、2・3人の生産者と付き合い出来れば十分事務所を維持できるくらいの物量を扱わせてくれる時代が来るでしょうね。

3.今後の産地業者
僕は北海道からのサプライヤーという立場ですので、北海道産の農産物をあらゆる地域から集められるようにすることがキーでしょうね。また、ひとつの地域や品種にこだわりなくすることが重要で、常に世界にアンテナを張っておく必要性があります。

現在はおもいっきり戦力に開きがある北海道の農産物と輸入農産物ですが、小さい頃観たドラゴンボールを思い出し、今後も予言できるのです。
あのお決まりのパターンです。

強い敵が現われる→最初はやられる(僕たちは今ココ)→修行して強くなる→敵を倒す→もっと強い敵が現われる、というストーリー展開の序盤だということであるのです。


これまでの世界の様々な分野のハイパーインフレーションの構造を理解していれば、中国と北海道の玉葱の価格差が3倍などすでに射程圏内に入っているということが容易に理解できてしまうのです。

結局のところは、20年前に北海道の馬産地が経験した事象をこれから僕達農産物業界が経験し、強くなっていく過程だということです。

2012年11月19日月曜日

雪が降りました!

観測史上最も遅い雪が、昨日から全道的に降りました。
僕も25年ほど北海道で暮らしているのですが、こんなに遅いのは経験無いですね。
これから、トータルでの積雪量は平年並みまで合わせてくるでしょうから、輸送の乱れなど考えると具合が悪くなりますね。


降ったといっても、ちょこっと積もった程度で本番はこれからですが。

東京だったらこれくらい降れば大騒ぎでしょうが、北海道は何事もなかったかのようにみんな平常通り生きています。

初雪は新雪とも言いますが、新米、新茶、新蕎麦など、なにかと"新"がつくものは嬉しいですが、雪だけは全然嬉しくないですね。

2012年11月13日火曜日

十勝岳はもう真っ白でした

こんにちは。
毎日寒くて、今にも雪が降り出しそうですね。
寒いのは気温だけじゃなくて、商売環境もですが(こちらは真冬??)。

さて、本日は久しぶりに遠出してきました(とはいっても富良野ですが…車で2時間)。
 玉葱は若干小ぶりですが、これくらいの方が販売しやすいサイズですね。


そして、十勝岳方面を見ると山は真っ白でした。
明後日には北海道各地、市街地でも雪の予報が出ています。
遂に雪のシーズン到来ですね。
人肌恋しい季節ですが、じっと春が来るのを待ちます。。。

2012年11月9日金曜日

遂にシーズン到来!!

なかなか雪が降らず、越冬キャベツ(雪の下キャベツ)農家が苦しんでいると聞きますが、遂に1週間後の来週末は雪が降り出しそうですよ!

こちらは道北名寄市の予報ですが、ほぼ間違えないでしょうね。

しかし、来週も毎日のように雨が続くのかぁ。

来週は富良野へ生産者訪問へ行きますので、週の前半に片付けた方が良さそうですね。
上の画像のように北海道の特別豪雪地帯(青の濃い部分)を避けて行動することが多くなりますね。

今年からは(もう旭川に住んでいないので)北見に行くときはちょっと遠回りだけれど、帯広を経由して向かったほうが身の安全のためかな??と思っているのですが。
旭川に居ると四方八方を特別豪雪地帯に囲まれているので、何度命からがら帰ってきたことか。。。

2012年11月8日木曜日

倉入れ時期の視察

雪虫が飛び始めてから1週間経ちましたが、いまだ雪が降る気配はありません。
今年も雪の到来は遅くなりそうですね。
でも、しっかり例年並みの積雪はするでしょうから、必然的に短期間に大量の雪が降るんでしょうね。

さて、本日は南空知地区(岩見沢/栗山/由仁/長沼)の未だ圃場に置いてある玉葱を視察しに出かけて参りました(もちろん農家には会わないように)。

今年は10年来の相場安ですから、さぞ倉に入らない玉葱がわんさかあるかと思いきや、各農家ともほとんど軒先には残っていない状況ですね。
おおよそですが、5軒に1軒くらいが玉葱を外に積んであって、20-30基くらい 置いてあるイメージでしょうか。
やはり8月の相場高で南空知の生産者は早めに売ってしまっているので進捗はいいようです。

産地から札幌に戻り、車を見ると・・・

雪虫でベタベタになっていました。
これくらいはまだまだ少ない方ですが。北見とかまで遠征するとナンバープレートが炭を塗ったように真っ黒になるんですよ。この時期は車に乗りたくないですね。

2012年11月6日火曜日

冬支度・・・その2

こんにちは。
北海道の最低気温は各地で3℃と冷え込んできてはおりますが、まだ雪が降る気配はないですね。ですので、玉葱はまだ外に置きっぱなしのところが目立ちます(もちろん相場が悪くて売れ残っているというのが大きいですが)。
なんとなく、今年も冬の到来が遅くて、年明けから毎日大雪の日が続くんでしょうかね?考えるだけでテンションが下がるのですが。

さて、冬支度として先日はスタッドレスタイヤに交換してきましたが、ワイパーも冬仕様のスノーブレードに交換する日が近そうです。

画像右が通常のワイパーブレード。
画像左が冬用のワイパーブレード。

スタッドレスタイヤは本州の方でもスキーに行ったりする際は馴染みがあると思うのですが、僕が神戸にいる間"冬ワイパーに変えるよ!"と話したらビックリされてましたね。

どういう理由かといいますと・・・
1.夏用ワイパーは拭き取りゴムが固くマイナス20度とかになると固まって拭き取れない
2.取り付け部と拭きとりゴムの間にバネが入っていて、曲面のガラスを拭きあげるのですが、ここに雪がつまり固まると拭き取れなくなる

という理由から、北海道では冬になるとワイパー交換が当たり前なのです。
画像左のワイパーはバネの部分がゴムで覆われていて雪が詰まることもありませんし、拭き取りゴムも柔らかいんですよ。

さらに、ウォッシャー液も夏の間は水で薄めたりして使いますが、冬になると凍るので"原液"のまま使うんですよ。ラジエーターも同様です。

このあとは、万が一道でハマった時用に脱出用のベルトやスコップなど買い足さないといけませんね。

ガソリンは半分以下になったら給油し、身動き取れなくなっても数時間死なないように暖を取れるようにすることも大切ですね。

冬の北海道で生きていくのは(産地回りで遠出すること)結構なサバイバルゲームかもしれませんね。やっぱり人が生活していくには東京などの都市部が理想ですよ。

2012年11月3日土曜日

本社のスタッフブログに寄稿しました

北海道では天気のすぐれない日が続きますね。
11月に入ってから健康診断のためにダイエットしているのですが、酒を飲まない生活をするとすこぶる体調がいいですね。
付き合い意外の飲酒をやめたら頑張ってダイエットしなくてもいい体になるのはわかっているのですけど、ストレスが溜まっているときは暴飲暴食したくなるんですよね。
僕はこの仕事に向いていないんでしょうか?

さて、久しぶりに本社のブログに投稿しました。
http://d.hatena.ne.jp/MVM/20121103

さぁ、これからの北海道は季節はもちろんですが、販売環境も真冬に突入ですね・・・

暖かい春を待ち望んで一歩づつ前に進もうじゃありませんか!

2012年11月1日木曜日

雪虫が飛び始めました

こんにちわ。
最近は季節の変化を感じることが多く、ネタに事欠きません。
1日の最高気温が10度を切ったとか、初氷が貼ったとか。

で、本日は北海道の某巨大連合会の本所へ情勢交換のために歩いて出かけたのですけど、遂に札幌市内にも雪虫が飛び始めましたね。
こんなイメージです。
遠くから見た感じはキレイなんですが、実際は洋服に触れた瞬間に潰れて汚い液を付けるし、見た目もただの小バエです。
北海道では雪虫を見たら1週間以内に初雪が降るといいますが、11月上旬には札幌市内でも遂に雪がふるんですね。
僕は北海道に住んでいて唯一嫌いなのが雪なんですよ。
寒いし、運転するのは怖いし、雪の降り始めと溶ける時期は街中がぐちゃぐちゃで汚いし良いことありません。

今年は北海道からの移出商売はこれまでに経験ないほどの切ない状況ですし、もう早いところ来シーズンになってもらいたいですね。
そして、玉葱や馬鈴薯の花を見に産地を走り回りたいですね。

2012年10月31日水曜日

コンテナが足りなくなってきました

月末月初が嫌いです。
シーズン中は月末にその月の販売結果をもって生産者周りするのですが、高く販売できているシーズンであれば何とも思わないのですが、今年のようにここ10年来の安値環境では顔を合わせたくないものです。

それでも、農家は僕に単価面は任せてくれているので、何とかなっていますが、新規の農家だとそうもいかないので腕の見せ所かもしれません。

しかし、世の中の流れに身を任せている今の商売は個人の能力とか関係ないですよね。
儲かるときは勝手に儲かって、売れないときはどんなセールストークを使おうと無理なのです。

早いところ商売の方法/品目構成を見直すことが急務です。

で、僕は美幌の"肉まん屋"さんとか、ジンギスカン屋のような売れ切れごめんスタイルの商売を見習って自分で店でもやりたいですね。でも本当は分野を決めてジャーナリストになりたいのですけど。

さて、本日は南空知(長沼)で生産者の訪問してきました。


ここにきて、コンテナの置き場もそうなんですが、コンテナ自体が足りなくなってきました。
どんどんと販売してもコンテナを返すまでにはひと月くらい掛かるわけですし、去年あたりならコンテナも余っていたのですが・・・

やっぱり、この商売は世の中の相場・流れには逆らえません。。。


貸したコンテナ返せよ!

2012年10月27日土曜日

冬支度・・・

慎左衛門です。
芳香剤を買って2ヶ月、全然減らなくてスゲー!と思っていたら封を切っていなかっただけでした。

慎左衛門です。
7つも年下の人からタメ口でいいよ!と言われたとです。


慎左衛門です。
携帯が鳴りません。


本日は冬支度として社用車のタイヤを変えてきたとです。

クルマ屋に、ブリジストンで!とお願いしておいたのに、最初ダンロップを履かされたとです。

冬の僕の命綱であるタイヤだけは妥協できません。

雪国在住でない方には想像できないと思いますけど、マジで命がけで出張とかあるんですよ!

僕も仕事で殉職は嫌なのです。

2012年10月24日水曜日

青果物維新の会の立ち上げについて

日本国内における青果市場は日々刻々と変化し、世界レベルの熾烈な原料価格の競争とともに、ますます厳しさを増しております。

独立系青果物商社として、日本中の数百万人のお客様に、他の追随を許さない青果物商品の開発と提供、洞察に富むリサーチ・レポートにてバイヤー側の心を掴み、洗練されたクラウド・システムを活用し、お客様のご要望に応じてジャストインタイムの物流を実現するべく、個人から会社単位の枠組みを超え、グローバル規模で志を同じベクトルへ共有できるネットワークを構築したいと考えております。

今後、当社北海道オフィスにおいても、グローバルな研究開発体制によって、深い知識と業界をリードする研究成果をあげる一方で、変化の激しい青果物市場の競争環境に対応するため、新たなプロダクト・ラインを早急に立ち上げる必要があります。

つきましては、生産者、系統職員、商系業者、運送会社、資材、機械、IT、種苗会社、研究機関、海外の青果物サプライヤーなど様々な業種/人種の枠組みを超え、共に最終消費者へのアクセスというゴールに向かっての志を共有できる仲間を集め、各社の利益最大化を図るべく研究会「青果物維新の会」を立ち上げたいと考えております。
それはまさに、悶々とした幕府への不満から、アンダー40歳世代の志士たちが藩という枠組みを超え、共に倒幕というゴールのため結託した海援隊のような組織であるべきだと考えております。

小さな個々の競争から大きな共創へと舵を切り、圧倒的優位性を持つ共同体へと変化が求められている時代ではないでしょうか?


私は次回、本社の予算会議にて上記の構想をドヤ顔でプレゼンしても誰からも異論が出ないよう、まずは当オフィスの利益最大化を図り、食いぶちについて心配されないような体制にすることから始めたい。


※今回の文章は全てネタです。関西国際空港での時間を持て余したために、単なる思いつきです。
どうもすみませんでした。僕はこれからは北海道に帰って出直します。

2012年10月23日火曜日

神戸に来ています

半年振りの神戸で非常に切ない時間を過ごしています。

小さくなっていようと思います。

今年の品物は良好なのに安売りするのが切ないですね。

2012年10月17日水曜日

和寒へ白皮南瓜を求めて

まいど!
本日は和寒町へ白皮南瓜(雪化粧)を求め、新規の生産者を訪問してきました。


なかなかキレイな南瓜だったのですが、明日書類関係の確認作業した後、販売できるかどうかというところですね。

で、帰り道札幌にて帯広出身の豚丼屋を発見し遅めのランチ。
しかしね、味は問題なかったんですけど、僕の計画性の無さが出てしまいまして・・・

明日、僕は帯広に行く用事があったのですよ。。。

すっかり忘れていました。本場で食べればいいのに。

明日は前職の時にお付き合いあったJAの方に呼ばれまして、ご挨拶してきます。
会社移ってから一度も連絡していなかったんですが、こうしてまた商売しようと呼んで頂けるのは嬉しいことですね。

2012年10月15日月曜日

終盤戦

久々に北見へ出掛けてきました。
やはり、秋はお巡りさんもあちこちでスピード違反を監視していて非常に走りにくいですね。
これも、あと2ヶ月したら取締ができなくなるので最後の追い込みといったところなんでしょう。
で、昨日は旭岳で初冠雪があったようです。例年より22日も遅い初冠雪となりました。
今年は秋が長くなる印象ですね。

さて、北見では農作物はほとんど片付いていまして、残すは大豆狩りとビートの収穫くらいなんですが、未だに玉葱を拾っている農家もいました・・・

ぶっちゃけたところ、20年前なら当たり前だったかもしれませんが、現代において今時期拾い上げている玉葱は皮が汚くなるので食用としてスーパーで売ることはまず出来ません。加工屋の餌食になって終わりですね。

アーメン

2012年10月11日木曜日

需給バランス

ご無沙汰しておりました。
10月に入ってから憂鬱な日々が続いておりまして、ブログを書く元気が湧いて来ませんでした。

それにしても、本年の北海道産主要産品(玉葱/馬鈴薯/南瓜など)は需給バランスが上手いこと噛み合いません。
品物は欲しい感じで買える(価格もリーズナブル)、しかし本州のマーケットは消極的な状況です。

こんな状況では産地に出向いて話をすることも出来ませんから、しばらく札幌近郊から出ることも無さそうですね。

僕はこんな時、やっぱり札幌に拠点をおいてよかったと思うのです。
産地に張り付いていたら農家や同業が押しかけてくるし、こちらの動きも見られてしまう。。。
札幌であれば、車が停まっているとか見られることはまずありません。

事務所で相談する相棒がいれば言うこと無いのですが。
このへんは次年度以降の課題といたしましょう。

2012年10月1日月曜日

10月に入りました

早いもので、10月に入りました。
北海道は収穫のピークを越え、これから年内は本格的な販売シーズンであります。

とは言うものの・・・

各品目とも、市況低迷で(ほとんどの品目が豊作なので)農家回りがつらい時期であります。

こんな環境は平成19年以来かと思います。

実に5年振りに味わう辛さではありますが、僕はこれで良いんじゃないかと思うのです。

確かに、僕自身今年移籍して以来、売上利益ともに、前年とおんなじ事をやっていたら確実に落ち込むんですが、これまでの数年間がちょっとバブル過ぎたというか、自分の実力以上に集めれば簡単に売れる状況でしたし、結構儲かる状況でもありました。

今年の春まで玉葱が1ケース(20kg)5,000円とか異常でしょ。

人の食べ物としてどうかと思う値段です。

こんな環境が数年続き、明らかに消費地に対して購買意欲を損なわせた代償は産地側にいつか跳ね返ってくるのです。

今年がたまたまそんなタイミングだったということです。

さぁ、僕達産地側の人間としては試練の年ですけが、今一度次年度の取引を見つめなおす良い機会なんじゃないでしょうかね?

過ぎたものは取り戻せませんから、次年度に向けて良い生産者との契約を作るために、これからが勝負だと思います。

1月ころまでに各農家が栽培計画をまとめますから、今から4ヶ月ほどで来年の今頃笑っていられるか、青ざめているかの瀬戸際ですね。

2012年9月28日金曜日

2012年9月26日水曜日

少し荷動きが乱れています

まいど!
ここにきて、少し荷動きが重たい雰囲気です。
例年、10月11月は重たいんですが、例外なく今年もそうなりそうな雰囲気です。

そういえば、北海道はすっかり寒くなって来ました。
道北では最低気温が7度とかの世界です。
あと1か月後には例年であれば雪が降るので当然といえば当然ですが。

雪が降る前になると"雪虫"という小さい虫が飛んで、体に触れただけで死んでしまうんですが、これが長距離運転していると、車がベッタベタになって汚いんですよ。
洗車代がかさむので、これからの時期は好きじゃないんですよね。

で、本日は長沼へ選別の指導へ行って参りました。
帰り際はプリンタのインクが切れたので、電気屋へ。

一人何役もこなさないとシーズン乗りきれません。。。

2012年9月25日火曜日

久々の南瓜

まいど!
もう月末ですね(´・ω・`)
そして、僕は23日に誕生日を迎え、29歳になったわけですが、近所のスーパーでビールを買ったところ、レジのおばちゃんに真顔で身分証明と年齢を確認されました。

どうやら、冗談ではなく本気で僕が10代に見えたようです。。。

女性なら羨ましいのかもしれないですが、ビジネスの世界では若くて得することなんて殆ど無いんじゃないですかね?


そんなこんなで、本日は和寒町を訪問。

ちょうど、収穫の直後でした。
9月は雨が多く、収穫前に少々汚れてしまいました。
これくらいなら問題はないですが、よその圃場ではドロドロの南瓜もあるようです。

しかし、今年は道北では収穫量が予想以上にあるようですね。
どの生産者も口をそろえて"今年は思ったより穫れてる"といっています。。。

うーん。10月は面白いかと思っていたんですが、意外に物量がありそうですね。

2012年9月20日木曜日

北見黄を勉強中

本日はバイヤーと本社から社長をお連れして玉葱の視察。

詳細はまた後日!

2012年9月18日火曜日

僕はAppleのような商売がしたい

先日からiPhone5の予約が開始された。
なんと、24時間で200万台というとてつもない数量だ。これはiPhone4Sで100万台だったので2倍の数量になる。
まさに驚異的な数字なのだ。

先日のエントリーでも申し上げたことなんだけど、僕は商品の価値を高め、一般品を取り扱わなくても事務所が成り立つ商売を今後の目標としている。
僕みたいなサラリーマンが偉そうに言えることではないのだけど、僕がこよなく愛するApple製品と方向性が一致しているのだ。

Appleはハイテク企業として崇められているのだが、Googleやマイクロソフトなどという会社よりもファッションブランドのコングロマリッドであるLVMH(モエ・ヘネシールイ・ヴィトン)のような会社なのだ。あのルイ・ヴィトンやブルガリなどのブランドを抱える同社は売上が2兆円、時価総額が5兆円以上で、これより大きい日本の企業はトヨタ自動車とNTTの2社しか無い。そして、Appleはヨーロッパのファッションブランドのように、同じような機能の製品をその他のメーカーの数倍の利益を載せて売りさばく事ができる。また、マクドナルドのように大衆へプロダクトを売りさばく販売力も持ち合わせている。

実は、ハイテク機能の塊のように見えるiPhoneもAppleが開発した技術はなにもないことに気づく。デジタルカメラのCMOSセンサー、リチウムイオン電池、液晶パネル、CPU、メモリー、伝導性フィルムを利用するタッチパネル・・・これらの基礎技術に関するAppleの貢献は何もない。

Appleはこういった研究され尽くした技術を組み合わせ、洗練されたデザインのハードウェアとiOSのシームレスな連携によって他社には真似できない独自性を有しているだけなのだ。

Appleの製品を大きく分類すると "Mac" "iPhone/iPad" "iPod" の3つしか無いことが判る。たったこれだけの製品で世界一の企業になったのだ。
少ない製品に集中投資し、通常のメーカーが半年サイクルで製品を出すところを、Appleは1-2年でマイナーチェンジを行うだけだ。これだけ単一製品を長い期間に渡って販売することが出来れば開発費の償却は楽勝に終わり、利益が出続ける期間が長くなるだろう。

僕は業界は全然違えど、このモデルを見習い、3つくらいのアイテムで楽勝に食べていけるビジネスモデルを構築したいと考えている。

それは、毎年毎年、品種開発される新品種を追うのではなく、今では世の中から姿を消したような作物にスポットを当てて、うまいことストーリーを作り出す。スティーブ・ジョブズ張りのプレゼンでバイヤーサイドの心を引き付ける作戦だ。
そして可能な限り、消費量の多い作物で、常温で輸送/保管可能なものをと考えている。更に付け加えるならば、加工用としてかつて栽培されていて、一般消費者に認知されていなく、単価が低ければベストだ。

上記の条件をみたすものは、世の中に結構あったりするもので、僕もすでに幾つかの候補がある。あとは適切なマーケットにアピールできればこういった形の商売は結構行けるんじゃないだろうかと思っているのだ。

2012年9月14日金曜日

感動の北見黄物語

来週から発売開始になる"北見黄"ですが、販売先のお客様にはプレゼンテーションを通して、感動の復活物語をお伝えしてきたつもりではあります。
そのお陰で順調な滑り出しを切れそうです(逆に原料が心配になって来ました)。

何と言っても、種取りから始める栽培方法が最大の売りなんですが、今回のエントリーの趣旨は今までお伝えしてきた内容を紹介することではなく、19日から発売するために、神戸まで一旦輸送するのですが、危うくお届けできない自体になるかどうかの瀬戸際だったのです。

今回はプロジェクトXで放送してもらいたいくらいの、熱い男たちによる連携プレーを紹介したいと思います。
(北見黄の種取りはYouTubeにアップされてるので見ておいてください)


9月11日深夜 9.11テロ/3.11大震災から1年半のこの日北海道でも異常事態が。。。
JR江差線、木古内駅で脱線事故発生。本州と北海道を結ぶ物流の大動脈の2本のレールが運航停止に。

9月12日早朝 僕は南瓜講習会のため津別へ出発。途中、岩見沢で信じられないほどの豪雨に遭遇し(結果、観測史上1番目だとか)、命からがら北見まで運転する(辛うじて通行止めの寸前)。
AM9時、嫌な予感がした僕は講習会終了後、当日神戸へJRコンテナで神戸本社まで発送予定だった玉葱の状況確認を行う。
事故の知らせを聞き、積む寸前だった"北見黄"をコンテナ輸送キャンセルを決断し、問答無用でトラック会社にヘッドと船枠を抑えさせ、トレーラー輸送に振り替える(この日は市場休で荷物の手当に苦慮する)。
AM11時、なんとか積み合わせの荷物を確保し、オーダー確定。
もう、2時間ほど遅れていたら船枠も、トレーラーヘッドも見つからない自体になるところでした。

9月13日AM 北見にて"北見黄"の積み込みを開始。順調に終わる。
PM5時 相積み荷物の仕入先よりトラックが到着していないとの電話。。。
PM5時30分 やっとトラックが南空知の栗山町に到着し、荷物の積み込みを開始(この時点ではトレーラースペースの1/4しか北見黄を積んでいなかった)。なんと栗山町に到着したあとなのだけど、管内で3箇所積みということが判明する。
PM6時30分 最後の集荷先へ到着。計算上、船のゲートクローズを考慮すると6時50分には出発しなければいけない計算だった。
運送会社から5分毎に電話が掛かってきて荷物を諦めるか、翌日に回すか決断を迫られる(結局、翌日に回した場合、脱線事故の影響で船枠は獲得できなかったのだけど)。
僕は荷物を諦めることを選択するが、集荷先の農協職員も総出で手伝ってくれ、500ケースの荷物をわずか20分で積み上げるという奇跡に近いような芸当を成し遂げる。
僕、運送会社、トラックドライバー、現場の農協職員...皆が一丸となって対応に当たり、成し遂げられたことと思う。お金の問題をまったく無視して、それぞれが持ち場・持ち場で一致団結して仕事するのって素晴らしい。

PM7時 無事にトレーラーは苫小牧港に向け出発。

PM8時 ゲートクローズまで20分のところで無事に"北見黄"を乗せたトレーラーが到着し、無事に神戸に向け船が出港。

いい年したおっさん達が必死になって輸送した"北見黄"が明日神戸に到着します。

遠足は家に帰るまで。。。とは上手いこと言ったものだと思いますが、まさに、"北見黄"はお店に並ぶまで。。。まだまだ気は抜けませんが、僕達、産地側の人間ができることは終わりました。あとは神戸でパッケージされ、お店まで輸送されれば完結です。

一度、絶滅しかかりましたが、自家用に持っていた種を見つけ出し、増産し一般販売まで出来るようになった"北見黄"は本当に美味しいので皆さん食べてみてください。

P.S 本当は村上春樹風にストーリーを書きたかったのですが、僕の文章力では無理そうなので出だしで諦めました。作家になって、この仕事をドロップアウトするにはまだまだ時間がかかりそうですね。


2012年9月13日木曜日

列車事故により

昨日は疲れていてブログを書く気力が生まれなかった慎左衛門です。

JR江差線で脱線事故が起きた影響で、我々青果屋さんは荷物の輸送で四苦八苦しています。
約束の日時にお届けすることが前提といっても、2本のレールだけが鍵を握っている列車輸送は環境に優しく、小ロットから輸送できるメリットはあってもやはり怖いものです。

今日も輸送トラブルで揉めておりましたが、なんとか事なきを得たと思います。
神戸に着くまで終わったわけではないので、まだ安心はできませんが。

今週いっぱいは代替輸送の船枠が一杯のようで、新規オーダーは停止みたいですね。

2012年9月11日火曜日

明日は早いため

まいど!
計画と予定が咬み合わなくて苦慮している慎左衛門です。
まったく、予定の半減は勘弁してよ。
こっちもある程度約束しながら歩いているんだからさ。。。

さて、本日は帯広から移動し旭川で玉葱を確認し札幌へ戻って来ました。
抱き玉中心の原料。
今年はこんな感じの原料が多いですね。
割ってみても問題ないので、加工関係に販売していこうと思います。

明日は朝4時に札幌を出発し、津別で目合わせ会に参加し、夕方から長沼/札幌で予定あるハードスケジュール。
もう少ししたら寝ようと思います。

2012年9月10日月曜日

坊ちゃん南瓜とか

まいど!
バタバタしております。。。

本日は鹿追町へ坊ちゃん南瓜のチェックに来ました。

しかし、坊ちゃん南瓜は産地ごとに出荷規格や荷姿も違い、もう疲れました。

2012年9月9日日曜日

北見黄を食べてみました

昨日の北見黄を早速食べみました。

柔らかい肉質で独特な味わいです。
辛味を上回る甘みがあり、非常に美味い。

やはりマリネなどに最適ですね。

たくさん売れて欲しいものです。

2012年9月8日土曜日

北見黄

まいど!
6日は道北、7日は富良野/北見、8日美幌/岩見沢と走り回っていました慎左衛門です。
ボチボチと夏休みを終え、通常業務に戻ります。
相場がいい感じに落ち着いて来ましたので、これからが勝負時です。

本日は美幌へ北見黄のチェックに行って参りました。

北見黄はほぼ絶滅しかけていた品種を1997年に、たまたま1軒の農家が自家用に栽培しており、そこから奇跡の復活を遂げた玉葱です。

味は肉質柔らかく独特の歯ごたえと、甘みの強い品種です。
種を取るところから栽培を始じめるこだわりの逸品です。
他に出処のない玉葱ですので大切に商品を育てていきたいと思います。





プレミア感を持たせて販売していき、将来的には一般の玉葱を取り扱わなくても、事務所が成り立つ程度まで売場を拡大させれればと思うのですが。

いずれにしても、北見黄を第一弾として、あと3-5年の間に、他社が簡単に真似できない商品ラインナップを3種類くらい展開しながら、一般品をついでに販売するというスタイルを目指して活動したいと思います。

2012年9月6日木曜日

道北へ

まいど!
本日は道北地区に南瓜商談に行って参りました。
やはり、名寄/美深は作柄がよさそうです。
一方、他地区では日焼けが深刻化しており、10月は面白いことになりそうですが・・・

本日は最後に和寒で契約の"えびす"の確認をしてきました。

他の生産者と違い、優秀な圃場だと思います。
9月20日ころの収穫だと思いますが、楽しみな原料ですね。
本年は増量してくれていますし、来年につながる取引が出来ればと思います。

2012年9月5日水曜日

あまりフィールドへ出られない悩み

まいど!
各種野菜が一気に相場低迷してきており、畑へ出向けない慎左衛門です。
だって、畑に行くと農家が駆け寄ってきて「何を買いに来たんだ?」と満面の笑みでもてなされるからです。
そんなわけで、後もう少しの間、畑巡りはお休みです。

でも、これだけ順調に来ている反動は必ず来ます。
僕は11月ころからは一気に面白くなりそうな気がしているんですが、どうでしょうね?
ただ、これには本州産地も関係してきますから、今の段階では何とも言えませんが。

とりあえず、台風が2発くらい来てくれれば状況は変わるんですけどね。

さて、昨日は美唄焼き鳥へ
美唄焼き鳥は、岩見沢→士別への焼き鳥のルーツでもあります。
美唄はモツ焼きが基本なんですが、最後の締めに蕎麦に焼き鳥を入れて食べるのがデフォルトです。

これが、コクが出てなかなか美味いんですよ。

北海道にいらした際はおすすめグルメです。

2012年9月4日火曜日

9月1日現在の作況

はぁー暑い。

毎日汗だくで電話している慎左衛門です。
今週いっぱい暑い日が続くようですね。
昨夜は一晩中雷が鳴り響いてゆっくり寝られませんでした。
僕の自宅のエレベータも落雷の影響で不調のようです。

さて、北海道農政部の作況状況が更新されましたね。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/H24sakyou0901.pdf

玉葱、馬鈴薯とも遅れはほとんどなく、順調な作業状況のようです。
今回で農政部ページを観るのも後半年間はなくなると思うと寂しい限りですね。

2012年9月3日月曜日

大きいことはいいことだ!

まいど!
毎日暑くて、ビールが進む慎左衛門です。
こんなに毎日ビールが美味しいと、大した食べてないのに、一向に痩せて行きません。

さて、本日は生産者との打合せ。
8月分の精算と今後の出荷打ち合わせについて。
まぁまぁ本日は機嫌よく、僕の提示で納得してくれました。
毎回こんなかんじだと楽なのですが。


帰り際、6日から発送する玉葱を視察。

相変わらずでかい。

その他にも売らなければならない物もチラホラあるので、今年は値段を無視して、売り優先で進めていきます。

幸いなことに、僕に荷物を預けてくれているので、信頼を裏切らないようにやっていきますよ。

2012年9月1日土曜日

赤玉葱

昨日は富良野に坊ちゃん南瓜と赤玉葱の視察を行って来ました。

そのなかでも、赤玉葱は現在高値推移とのことで、結構問い合わせが来ている状況です。

例年、8月から9月後半くらいまでは赤玉葱が高いのにみんな作らないだろうね??

恐らく、僕が知らない時代に大損したとか、日持ちもしないから換金できなかったとかの理由で、未だに増えないんじゃないかと思うのですが。



L小〜L大が殆どだと思うのですが、Mも2割くらい出そうな感じ。
赤玉葱は生産者により、皮の硬くて良い玉葱と、如何にも危険な匂いを発しているものと真っ二つですので、注意して買わなければなりません。

でも、赤玉とか坊ちゃん南瓜は無いときは値段なんて関係なく買って行ったりするので、結構儲かったりするんですよね。

なんというのか、基準相場がはっきりしていない分、生産者も買い手も価格にはルーズだったりします。

僕も、昔は赤玉のようなキワモノ商品で日本一になろうと企んだ時がありましたが、やっぱり、損した時の代償が半端じゃ無いので、平凡な商品を扱っていますが、いつかキワモノ商品でマーケットを作り、日本一になりたいですね。

2012年8月30日木曜日

暑いです

今頃になって、北海道は夏の最盛期を迎えております。

本日も札幌は32度で、農家はすっかりひと月前と比べ、スマートな体型になっています。

しかし、あれですね。

ここに来て、相場の潮目を迎えていることもあり、僕の存在を忘れた人からも電話が掛かってくるようになり、大した仲良くないのに泊まりで来てご飯でも食べようかと誘ってくるのです。

こうなったらお終いです。

うっかり、夜の街に誘われると、畑まるごと買わないと帰してもらえないパターン突入です。

今年転職したことが仇となるのか、はたまた何処でも簡単に口座を作れるチャンスであるのか、迷うところではありますが、しっかりと見極めて行動したいと思います。

それにしても、先週の天気予報さえ外れなければ、僕は今頃左うちわだったんですけどねぇ。

気象庁にクレームしていいですか?

2012年8月29日水曜日

9月10日ころまで

まいど!
久しぶりに凹んでいました慎左衛門です。
1週間で玉葱の相場が1000円/20kg下がると流石に辛いですね。
今回は北海道の同業、誰もが口を揃えますが、こんなにも下がるとは・・・といっております。
しかし、逆に言えばまだまだチャンスがこれから訪れるとも考えられます。
まぁ、僕は情報収集だけに勤しんで暫くの間、玉葱の世界では夏休みを取ることとします。

今日も、1年ぶりに電話来た人が数人いました。まだ、僕が前の会社に居ると思って。

で、これから9月10日ころまでは小銭稼ぎに勤しもうと思っています。

電話一本、あらゆるご用命に迅速に答えるつもりですので、面倒くさい注文があれば今がチャンスですよ!!

2012年8月27日月曜日

低温の影響

まいど!
しばらく更新をサボっておりました。

今年の玉葱情勢ですが、先週末大産地の北見に行って来ましたが、豊作なのは間違いなさそうですね。
オホーツク管内で玉葱の作付面積が6,000haあるんですが、1反あたりの収量を100kg読み違うと6,000t変わってしまう恐ろしい産地なわけです。

ただ、豊作年に必ずといっていいほど起こる現象は、抽苔/分球。
今年は北見だけでなく各地で連発しています。

そのなかで、誰もが一番と認める圃場がこちら。

話を聞くと2割も抽苔しているようです。

これは収穫前に人の手で抜くしか無いので重労働です。

まぁこれは極端な例ですが。

2012年8月20日月曜日

暫くの間、相場は上がると思います

まいど!
本日は8時から昼前までの激しい降雨で農家のD型ハウスから出られず、時間をロスした慎左衛門です。

一瞬で防除通路を水浸しになっていました。
これで、木曜日にまた雨がふるようですし、今週いっぱいは仕事にならないでしょうね。
・・・ってことは、わかりますよね? チョメチョメです。


で、今日は朝早くから急遽玉葱を買って来ましたよ。
後1時間遅れていたら他の人に取られましたね。
間違いなく。
気合と根性と誰にも負けないスピードで買いまくっちゃおうぜ!!
どうせ僕らは物を持たないと商売にならないんだからさ。
欠陥的なErrorを起こさない限り売り残して廃棄なんてことはまず無いですよ。
※玉葱/馬鈴薯とかについては。。。

それにしても、暗渠からこれだけ一気に排水されている絵も中々見れないですよ。
たぶん、今年初です。

そして、北海道は明日/明後日と30度超えの気温になるようですが、病気の発生とヤケが心配ですね。

今週いっぱいの天気が今年の北海道産農産物の正念場でしょう。農家は頑張って管理するしか無いですね。