2012年12月3日月曜日

馬産地に見る北海道農産物業界

あ〜れ〜は北川謙二だっ!

で、おなじみの北海道オフィスです。
どうにも、NMB48のフレーズが頭から離れません。
AKB本体より、SKEだとかNMB、HKTなどの支店組の方がギラギラとハングリー精神が溢れていて、見ている方は楽しいですね。早いところ北海道にも支店ができないでしょうかね?
札幌市は日本有数の女性の町(人口比が女100に対し男84)だそうです。どうにも北海道の男は大学を卒業しても働き口がないことが要因のようです。
ですので、札幌には暇を持て余してそうな若くて可愛い子がいっぱい居るんですよね。

それは置いておいて、僕も神戸の本体に存在感を認められるように頑張らなければなりません。


さて、アイドルファンは僕の独自調査によると、競馬とプロレスもファンである場合が非常に多いです。血液型占いみたいなもんで根拠こそ乏しいのですが、僕がお客さんや友だちとお酒を飲んだ時には、ほぼ間違えなく共通の話題で盛り上がります。
ついでに、この手の人種はITにも精通していて、デジタルガジェットを駆使して自分の好きな分野のみならず、様々な情報を持っており、ウンチク屋である場合が多いです。


さて、僕はそんな趣味を晒したいのではなくて、北海道の畜産業界(特に競馬を始めとする馬産地)と我々が生業としている青果業界も非常に共通する事柄が多いことに気付いてしまいましたので、今日は少しだけ今後の青果業界の動向を予想したいと思います。
どちらも、画一的に生産する工業製品ではないところがポイントで、年によって豊作不作(当り年、外れ年)があることがキーです。

1.競馬界で起こっている事柄
僕は小学生の頃から毎週競馬を観ていたのですが(賭けるのは未だに好きじゃなく、血統学とかに興味があるだけです)、約20年前と比べ馬の個性が無くなって来ました。
また、馬主もメジロ軍団を代表するように個性ある馬主が減少し、社◯グループを筆頭に、今年のジャパンカップなどが顕著ですが、ほぼ同じ勝負服の運動会状態です(笑)
上記の事柄からも判るように、生産者/馬主とも20年前と比べ国際化の波に乗れた者が勝者総取り状態で儲けの殆どをさらって行った結果、中小の個性ある馬や馬主が滅びたわけです。
しかし、僕は今の現状が悪いとは思いません。昔はダービーはじめ、外国産馬に出走制限のあるレースが殆どで、いわゆるマル外が日本の競馬を席巻していました。国内の生産者は世界に通用する馬作りが急務だったわけです。
そこに登場したのがノーザンテースト、サンデーサイレンスを導入した社◯グループだったわけです。これらの種牡馬を導入したことにより、国産馬の能力は飛躍的に上がり、普通に世界と肩を並べるまでになりました。ただし、限られた種牡馬の子供たちが席巻する競馬となり画一的な馬ばかりとなりましたが。

2.今後、北海道農産物を取り巻く状況
これまで、北海道の農産物はブランド力に任せて積極的に世界へ売って出る必要性はなかったのですが、おそらくTPPで状況は一変することと思います。
競馬界と一緒でダービーの外国馬への開放と同じで外国産の安くて高品質な農産物がじゃんじゃん押し寄せてくるはずです。そこで、北海道産地はこれまで個性豊かだった各地域が急速に再編されていき、圧倒的に力のある生産者の総取り状態となるでしょう。
こんな事を書くと「食料自給率が・・・」と反論はあるでしょうが、自給率はカロリーベースで計算されているので、小麦や大豆などのウェイトが重要なのです。残念ながら日本ではこれから小麦や大豆を増産したところで全くもって勝ち目はない状況です。もちろん国産大豆を使った納豆など一定の需要はどんなに価格差があってもありますので、今後の輪作体系の維持からも無くなることはありません。
すでに北海道でも先見性のある生産者はコメの輸出など始めておりますし、経営規模も10年前は100ヘクタールだったが、今では250ヘクタールなどという生産者もチラホラ出現してきています。
恐らく今後はこの様な生産者が続出し、2・3人の生産者と付き合い出来れば十分事務所を維持できるくらいの物量を扱わせてくれる時代が来るでしょうね。

3.今後の産地業者
僕は北海道からのサプライヤーという立場ですので、北海道産の農産物をあらゆる地域から集められるようにすることがキーでしょうね。また、ひとつの地域や品種にこだわりなくすることが重要で、常に世界にアンテナを張っておく必要性があります。

現在はおもいっきり戦力に開きがある北海道の農産物と輸入農産物ですが、小さい頃観たドラゴンボールを思い出し、今後も予言できるのです。
あのお決まりのパターンです。

強い敵が現われる→最初はやられる(僕たちは今ココ)→修行して強くなる→敵を倒す→もっと強い敵が現われる、というストーリー展開の序盤だということであるのです。


これまでの世界の様々な分野のハイパーインフレーションの構造を理解していれば、中国と北海道の玉葱の価格差が3倍などすでに射程圏内に入っているということが容易に理解できてしまうのです。

結局のところは、20年前に北海道の馬産地が経験した事象をこれから僕達農産物業界が経験し、強くなっていく過程だということです。

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